自動車整備業界に広がるO2O施策の可能性について

こんにちは。Webディレクターの小山です。

このブログでも何度か取り上げていますが、最近、様々な業界でネットショップからリアル店舗(実店舗)へ誘導するonline to offline」(O2O/OtoO)と呼ばれる施策が盛んになってきています。

今回は近年、自動車整備業界で広がりを見せるO2O施策について考えていきたいと思います。

当然ですがネットから実店舗に誘導するには、実店舗でしかできないことをいかに訴求するかが鍵になります。

そういう意味では、実店舗を必要とする、自動車やバイクの販売・整備とO2O施策は、非常に相性がいいと言えます。最近、この点を上手く活用したO2Oサービスが少しずつ活発になっています。

先週もこんな発表がありました。

Amazonとバイク王が連携、パーツ取付のオンライン予約サービスを開始

Amazonとバイク王が連携

Amazonとバイク王&カンパニーは、Amazonで購入したバイクパーツの取付・交換を、全国10店舗の「バイク王ダイレクトSHOP」で、日時や店舗指定のうえオンラインで予約できるサービスを8月27日より開始した。

同サービスでは、バイク王ダイレクトSHOPスタッフから連絡が入り、購入するパーツとバイクとの適合や、パーツの買い忘れのチェック、パーツの交換・取付に伴う費用などを事前に確認できるため、安心して予約することができる。

また、パーツは最寄りのバイク王ダイレクトSHOPへの配送も可能。持ち込む手間がなく、大きく重量のあるパーツなども気軽に購入できる。

参照元:Amazonとバイク王が連携、パーツ取付のオンライン予約サービスを開始 レスポンス 2014年8月29日

今回の提携により、アマゾンはより商品を売りやすくなり、バイク王は、ネットから新規のお客さんを実店舗に誘導でき工賃を取ることができます。

ユーザーから見ると、アマゾンでバイクのパーツ購入を検討する時にパーツを取り付ける場所(店舗)や大よその取付工賃もわかるため、購入促進につながります。

大きく重量のあるパーツを直接ショップに配送できるのも便利ですね。

タイヤのネット通販で有名なオートウェイも同様のサービスを行っています。

ガレナビ

「ガレナビ」は、オートウェイが運営している車・バイクのサービス店舗紹介サイトです。

元々は、ネットで販売したタイヤやホイールの取り付け先の店舗をネット上で募集したところからスタートし2011年9月より「ガレナビ」として、タイヤやホイールだけでなく様々なオートパーツやカー用品などを取り付けることをできる店舗を紹介しています。

「ガレナビ」の登録はすべて無料です。

登録するだけで楽天、Yahoo!、価格コム、amazonなどのネットモールでタイヤやオートパーツを購入したユーザーとの接触が期待できます。

さいごに

今回ご紹介したバイク王とアマゾンの提携やオートウェイの「ガレナビ」のようにネットショッピングのお客さんの信用と満足度向上のために実店舗を上手く活用するのは、とても画期的な試みだと思います。

このようなO2Oサービスや、自社サイトやSNS、WEB広告など少しでも多くの集客チャンネルを増やして来店に誘導し、自社の顧客化につなげていくことが今後の生き残りの鍵の一つになりそうです。