【知っておきたい】中小企業のソーシャルメディア活用法(3)Twitterついて(運用編)

こんにちは。Webディレクターの小山です。

これまで2回にわたり中小企業のSNSの活用方法について書かせていただきましたが、

【知っておきたい】中小企業のソーシャルメディア活用法(1)SNSとは

【知っておきたい】中小企業のソーシャルメディア活用法(2)セグメント機能とソーシャル広告

今回は、日本における代表的なSNSの一つであるTwitter(ツイッター)の特徴や運用方法、最近の状況などについてご紹介させていただきます。

はじめに

急速に進むスマートフォンの浸透と共に、若年層を中心にソーシャルメディアの利用はごく普通のことになりつつあります。

そんな状況の中、情報の伝達が非常に速く、知名度が高いTwitterを有効に活用する企業も年々増加しています。

しかしTwitterアカウントを作ってはみたけれど、継続できずに放置してしまっている中小企業が多く見られるのも事実です。

弊社のクライアント様からも、2~3年前になんとなく「流行っているから」と開始したものの、何をつぶやけばいいのかわからず、

また、効果や反応もイマイチ実感できないから、開始後、3ヵ月くらいで更新をやめてしまったという声もよくお聞きします。

しかし、ここ1、2年のスマホの急速な普及に伴い、Twitterの利用率が上がっていることやTwitterの機能・ツイッター広告の進化等を考えると、これは、非常にもったいないと言えます。

そこでまず、Twitterの特徴や中小企業が運用するポイントなどを一度、改めて整理していきたいと思います。

そもそもTwitterとは?

ご存知の方も多いと思いますが、簡単にTwitterについてご説明します。

Twitterとは、「つぶやき」のような140文字以内の短い文章を投稿しそれを、Twitter上で共有することで、様々な人と交流ができるサービスです。

140文字のテキストで発信できるという手軽さに加え、興味があれば相手の許可がなくてもフォローできるので、自分の興味・関心で相手とつながることが可能です。

ツイートした内容やフォローした相手の情報は、自分のタイムライン上で受動的に情報を受け取ることができます。

また、リツイート(RT)やハッシュタグと言われる機能があり、ツイッター上で瞬く間に情報が拡散される仕組みを持っています。

現在のTwitterの利用状況

現在、世界で2億2,750万人もの人が利用しています。日本での利用率も高く、世界で2番目のシェアがあります。

Twitter公式サイトによるとTwitterユーザーの76%は、モバイルデバイスからログインしています。

またユーザーは学生または社会人の若者の利用者が多く、Twitter利用者の全体の49%の人がほぼ毎日利用しています。

Twitter利用者
参照:オプト、Twitter(ツイッター)の利用実態に関する調査を実施 | インターネット広告代理店 オプト 2014/07/08

他のSNSとの違いとは

Twitterは発信できるテキストの短さからというスマホでも見やすく、こまめに自分のタイムラインをチェックしているユーザが多いのも特徴です。

FacebookやLINEに比べると「コミュニケーションツール」ではなく、「情報収集ツール」として使われることが多く、特に最近のLINEの台頭により、その傾向は強まっています。

デザイン機能が充実 表現方法も広がっています

注目したいのが最近のツイッターの進化の早さです。ここ1~2年のスマホの急速な普及と歩調を合わせるように加速的に変化しています。

まず、デザイン面ですが、今年の4月よりプロフィール画面が大きく変更されました。

具体的には、ヘッダー画像やプロフィール画像が大きくなり、特定のツイートを固定する機能や自動的に人気のツイートが大きく表示されるなどの機能が追加されました。

今年の4月よりプロフィール画面が大きく変更されました

また、タイムライン上での表現の幅も広がりつつあります。

特筆すべきなのが昨年の1月にVineという6秒のループする動画がTwitter上に掲載できるようになったことです。

具体的には、こんな感じです。

日本相撲協会公式アカウントのツイートですが、ご覧のように、言葉よりも多くのことを伝えることができます。

現在、Vine動画は、若者を中心に徐々に盛り上がりを見せていますが、企業のプロモーションとしてもアイディア次第でいろいろ活用ができると思います。

また、今年の3月より一つのツイートに複数の写真が4枚まで掲載できるようになりました。

このようにここ1~2年にひとつのツイートで表現できることは、大きく広がっています。

今こそ積極的にTwitterに取り組むいいタイミングではないでしょうか。

次に企業がTwitterを運営するための知っておきたいポイントについて見ていきます。

企業としてどんな情報を発信すればいいのか

オプトが今年6月に行ったよる調査によるとTwitter利用者の反応するツイートの特徴として

  • 「リツイート」するのは「面白いツイート」
  • 「お気に入り」にするのは「得になる」「役に立つ」ツイート

が挙げられます。

【リツイート・「お気に入り」にするツイート】
Twitter利用者の反応するツイートの特徴

参照:オプト、Twitter(ツイッター)の利用実態に関する調査を実施 | インターネット広告代理店 オプト 2014/07/08

当然といえば当然ですが企業として情報を発信するには、この2点をしっかりと踏まえる必要があります。

顧客視点で、どういう情報が面白いと思ってもらえるのか、どういう情報をお気に入りとして保存してもらえるのかをよく考えることが重要です。

また投稿をスルーされないで見てもらうためにも、VINE動画や写真を積極的に使用するのもポイントです。

写真や動画を掲載したツイートは、タイムラインの中でも目に止まりやすく、リツイートされる確率が高いことが最近の調査で報告されています。

【リツイートされやすいツイートとは】

リツイートされやすいツイートとは

参照:「動画ツイート」はリツイートされやすい(Twitter調査)|動画マーケティングの最新情報|movieTIMES ムービータイムス 2014年06月04日

効果を実感するためには、最低1年の継続的な運用が必要です

Twitterを始めてもよほどのことがない限り、すぐに効果は出ません。社内で運用ルールを決めて最低1年は、継続させるつもりで取り組む必要があります。

またフォロワーを増やしたいために、フォロワーをお金で買ったり、短期間にフォロー・アンフォローを繰り返したりする行為は違反になり、アカウントが凍結されたりしますので注意してください。

Twitter公式サイト ポリシーと規約違反

Twitter運営の注意点

Twitterに限らず、ソーシャルメディア全般に言えることですが、企業アカウントの運用は、多様かつ幅広い閲覧者やユーザーに対し、不快感や誤解を与えないように細心の注意が必要です。

とくにTwitterは、拡散性の高さからよくない情報もすぐに広まり、いわゆる炎上などのトラブルにつながりやすい性質も持っていますので、するべきこと/するべきでないことを明確にしルール付けすることが求められます。

最近では、ソーシャルメディアポリシーを定める企業も増えてきています。

炎上などの事故を防ぎ、ルールを厳守するためにも社内でこういう規約を共有すべきかもしれません。

ソーシャルメディアポリシー参考:
大和ハウス工業株式会社
花王株式会社

さいごに

今回は、Twitterの特徴と運用のポイントについてご紹介しました。

Twitterユーザーは若年層が中心ですが、5年後、10年後を考えれば、十分に将来の顧客になり得ます。

今のうちから試行錯誤しながらTwitterを理解し、自社の「集客」の面における”武器”にすることができれば、競合他社との大きな差別化につながります。

次回は、Twitter上に出せる広告の使い方やポイントなどご紹介したいと思います。

※ツイッターの最近情報知りたい方は、ツイッターの公式ブログを定期的にチェックすることをお勧めします。

ツイッターの公式ブログ