こんにちは。WEBディレクターの小山です。

先日ツイッターのタイムラインにこんな広告が流れてきました。

「薬用養命酒」キャンペーンにみるソーシャルメディアの活用法とは

ゴルゴ13の使うアタッシュケースに養命酒という見た目の面白さに釣られて思わずクリックしてキャンペーン特設サイトにアクセスしてみたのですが、

私のように興味本位でアクセスしたユーザーにしっかりとコンテンツを見せる導線やソーシャルメディア上でキャンペーンを拡散させる仕組みなど、とても戦略的に考えられていて、何気にすごいなと感じました。

そこで今回は、この「薬用養命酒」のキャンペーンを参考にツイッター、フェイスブックなどソーシャルメディア(SNS)を利用したWEBキャンペーンについて考えていきたいと思います。

まず「薬用養命酒」のWEBキャンペーンについて軽く調べてみました

私は、ツイッターでこのキャンペーンを初めて知ったのですが、調べてみるとこのゴルゴ13とコラボレートしたキャンペーンは、2013年から開始していて、今回で第3弾になります。

ちなみに昨年の5月に行われたキャンペーン第一弾では、プレゼントに1万4000件以上の応募が集まり、特設ページはfacebookから「いいね!」が5000以上集まるなど好評を博したそうです。

またキャンペーンと平行してユーチューバ―と呼ばれるYouTubeでお馴染みの有名人とのコラボ動画なども積極的におこなっているようです。

今までの養命酒のイメージとの”ギャップ”と”くだらなさ”が面白い

次に今回のキャンペーンの流れとポイントを見てみます。

特設サイトに進み、簡単な養命酒に関するクイズに答えることで養命酒のオリジナルアタッシュケースまたは名刺入れが抽選で当たるプレゼントに応募することができます。

ゴルゴ13疲労の叫び 裏切りの胃腸クライシス|養命酒製造株式会社

この特設サイト以外にも「薬用養命酒」の味わいがわかる「アメイジング養命酒」と名付けられた飴が当たるキャンペーンや

アメイジング養命酒

「薬用養命酒」の抱き枕が当たるキャンペーンなどコンテンツが充実しています。

「薬用養命酒」の抱き枕が当たるキャンペーン

いずれのコンテンツも従来の養命酒の(ある意味)真面目なイメージを逆手にとった意外性からくるギャップ・くだらなさ・面白みがあり、ついつい見てしまいます。

もちろん各コンテンツには、TwitterやFacebookへ拡散するボタンがありますし、プレゼント当選者の写真付きのレポートも一コンテンツとしてしっかりと作られています。よく考えられてますね。

既存顧客ではないターゲット層に向けたキャンペーン

「薬用養命酒」の公式サイトを見てみるとテレビCMなどは、従来通りのイメージのCMを流しています。

つまり、今回のネット上で展開しているキャンペーンは、既存顧客が対象ではなく、完全にネットと親和性が高い層への認知度アップとブランドイメージの向上が目的になっていることがわかります。

TwitterやFacebookなどSNSでの口コミでの拡散を誘導

今回のキャンペーンは、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア(SNS)の特性をとても上手に活用しています。

前述しましたが、今回のキャンペーンは、従来の養命酒のイメージとのギャップ、面白さを前面に打ち出しています。

例えば、私のようにTwitterの広告でこのキャンペーンを知ったユーザーの多くは、「あの養命酒が面白いキャンペーンをやっている」とその情報を自分のTwitterやFacebookのタイムライン上に流す可能性が高く、

その記事を見た別のユーザーも更にReTweetしていって、一気にキャンペーン情報が拡散されることになります。

養命酒の味がする飴や養命酒の抱き枕などのコンテンツも口コミの拡散をさらに促進させています。

試しにツイッターで「養命酒」と検索してみると、本当に多くの人が養命酒についてつぶやいていることがわかります。

今回の「薬用養命酒」のキャンペーンは、斬新な切り口はもちろんですが、広告の受け口である特設サイトをソーシャルメディア上での拡散を踏まえて作り込んでいるところが素晴らしいですね。

企業のWebサイトとソーシャルメディアとの連携を考える上でとても参考になると思います。

さいごに

今回私がこのキャンペーンについて記事を書いていることもその一つですが、ソーシャルメディアを活用したキャンペーンは、多くの人に情報を拡散できる可能性があります。

しかしその反面、悪い印象やクレームなども一気に広まってしまい企業の評判を一気に下げてしまう恐ろしさもあります。

今後、TwitterやFacebook、Youtube、LINEなど、いろいろなソーシャルメディアは、ますます重要なメディアになると予想されます。

テレビや新聞、雑誌などといった、これまでのメディアとは、違う視点で考えることはもちろんのこと、広告、WEBサイト、SNSの連動性などを多面的に考えることが必要です。

※ツイッターやフェイスブックの広告については、また改めて書かせていただきます。