中古車の個人間売買をサポートするサービスがいよいよ本格化してきました

こんにちは。WEBディレクターの小山です。

4月から消費税率が5%から8%に引き上げられたのに続いて、来年10月から10%への再引き上げが予定されていますが、(2020年までに16%との噂もありますが・・・)

それに伴い、消費税がかからない中古車の個人間売買をサポートするサービスが活発化しています。

去年くらいからCARTOGO(カルトゴ)さんやNet-GS(ネット・ジーエス)さんなど個人間売買の仲介サービスが登場し、話題になっていましたが、

今月に入り、新たに2つの中古車の個人間売買の仲介サイトがサービスインしました。

まず、7月1日に決済プラットフォーム事業を展開する株式会社ViewPointによる「mieruCAR(ミエルカ)」がスタートしました。

mieruCAR(ミエルカ)

中古車個人売買のマッチングサービス「mieruCAR」開始

中古車個人売買プラットフォーム「mieruCAR(ミエルカ)」が1日よりスタートした。

同サイトは、クルマを売りたい人と買いたい人とをマッチングするWEBサービス。従来の中古車販売サイトと異なり、購入希望者は会員としてエントリーしておくことで、出品者情報が購入希望の車種や価格帯にマッチした場合に出品情報メールが届けられるのが特長だ。

また、同サイトでは中古車市場の販売価格や法人向けオークションの取引情報をもとに、出品の際に目安となる独自の価格相場情報も提供する。

参照:中古車個人売買のマッチングサービス「mieruCAR」開始 (RBB TODAY) – Yahoo!ニュース

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成約した際には、システム利用料として出品者と購入者それぞれに3万円が発生し、

出品される車は事前に全国1万店の提携整備工場ですべて点検され、購入者の費用負担による車の輸送サービスや、名義変更サービス、無料で利用出来る決済代行サービスを提供するそうです。

また車両点検は年内は無料で提供、購入後の故障などの不安に対応する為に「メンテナンス保証」を付けるサービスを8月下旬以降に提供を予定しています。

ちなみに7月1日のサービス開始と同時に、購入エントリー会員が10,000人を突破したそうです。

そして7月7日にオールアバウトとカーコンビニ倶楽部の合同会社「カーコンマーケット」がスタートしました。

カーコンマーケット

オールアバウト×カーコンビニ倶楽部、中古車の個人間売買支援サイトを開設 

カーコン・マーケットでは、原則として年式10年落ち未満・走行距離10万km未満で、修復歴のない中古車のみを扱う。

売主がサイト上で売却相場をシミュレーションした後、最寄りのカーコンビニ倶楽部に車両を持ち込むと、査定研修を修了したスタッフが専用のタブレットを使いながら、100項目以上の審査基準をチェックし、品質の確かな車両だけが「認定中古車」としてサイトに登録・掲載される。

購入希望者は、サイト上で「車種・グレード」「ボディタイプ」「ライフスタイル」などの項目から検索。

車両の詳細ページでは、中古車小売相場との価格比較のほか、20点近くの内外装写真、査定結果、売主のコメント、査定スタッフのコメントを閲覧しながら購入を検討できる。

従来の中古車購入のような買取店、オークション会場、小売店といった中間事業者のコストを省くことでリーズナブルな価格設定を実現する。

参照:オールアバウト×カーコンビニ倶楽部、中古車の個人間売買支援サイトを開設 | レスポンス http://response.jp/article/2014/07/08/227143.html

カーコンマーケット利用の流れ

カーコンビニ倶楽部とオールアバウトというと意外な組合せな気がしますが、その理由として

WEB メディアの運営やWEB 上での集客ノウハウを持つ、オールアバウト社が事業に関わることで、消費者への認知・利用促進を図り、市場の拡大を目指す

参照:カーコンビニ倶楽部が中古車の個人間売買支援事業を開始

ことにあるそうです。

確かに、一般的に知名度が高いカーコンビニ倶楽部とWEB上で有名なオールアバウトが組むことで、一気にこのサービスが浸透しそうな気がします。

欧米のように中古車の個人間売買が主流になる可能性も

去年くらいから、「消費税がかからない中古車の個人間売買が増える」と言われていましたが、いよいよ本格化してきた感があります。

これまで日本で中古車の個人売買がシェアが低かった理由として、

中古車オークション(競売)の関係者は「日本には『自動車検査登録制度』があり、名義変更などの手続きが煩雑。このため、ユーザーの大半は個人間売買になかなか踏み込めなかった」と解説する。

また、車の品質やキズをチェックする「査定行為」は「経験や資格を持つプロに任せたほうが間違いない」という値付けの難しさや、「あとでトラブルになっては困る」という心配も“餅は餅屋”の理由と見られる。

自動車の個人間売買、消費増税で普及か?注視する中古車業界、流通激変の可能性も | ビジネスジャーナル 2013.06.09

上記の説明がわかりやすいですが、今月オープンした新サービスは、このあたりもしっかりと考えられています。

今後は、欧米のように中古車の個人間売買が主流になる可能性も大いにあり得ます。

さいごに

以前ご紹介した、アマゾンでの中古車販売がスタートしたことや、ガリバーの「DRIVE+」など今年は、中古車販売業界の動きが本当に激しいですね。

【中古車業界激震】Amazonが中古車販売に乗り出しました!
クルマとLINEでトークできるガリバー「DRIVE+」が何気にすごい件

特に最近は、大手が猛烈なスピード感で取組み始めた感があります。

いずれもWEBを活用していること、異業種と組みシナジー効果を狙っているところがポイントと言えます。

今後も中古車販売業界がこれからどう変化していくのか注視していきたいと思います。

それではよい週末を