こんにちは。WEBディレクターの小山です。
先日、社会問題になりつつある「ながらスマホ」について書きましたが
【知っておきたい!】社会問題になりつつある「ながらスマホ」について
ここ数年のスマートフォンの爆発的な普及は、人間の行動に限らず、様々なものに変化をもたらしています。
最近では、スマホ等のカメラを通してチラシやパッケージなどの紙媒体から3Dの映像やコンテンツなどを表示するARと呼ばれる技術が大きな注目を集めています。
そこで今回は、ARなど紙媒体に付加価値を与える新技術について考察していこうと思います。
まずARについて簡単にご説明します。
ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」の略で、その名の通り現実のものに何らかの情報を追加して表示することで現実の世界を拡張する技術です。
具体的な例として、最近ネットで話題になっている江崎グリコとドラえもんのコラボ企画「動くぬりえ」 や
試乗車や展示車を置かず、ポスターとタブレットだけで新型FITを説明するブラジル ホンダのキャンペーンなどが参考になります。
ちなみにこのホンダのプロモーションは、1ヵ月のキャンペーン期間中にタブレットを使って疑似試乗体験をした人は3万8千人にのぼり、そのうち実に1500人が、実物に触れることなく購入を決めたそうです。
参照:AdGang | 試乗車なし!展示車なし!タブレットだけで1500台売り上げたブラジル ホンダの凄い販売戦略
このようにARは、スマホやタブレットにアプリをダウンロードして、マーカーにかざすという手軽な操作で付加価値の高い情報を提供きることができます。
近年のスマホの普及に伴い、ARは、広告やプロモーション戦略に積極的に利用されるようになってきています。
安価で使用できるARも登場しています。
上記のドラえもんの塗り絵やホンダのプロモーションのような3Dの立体物のコンテンツを使用するような大がかりなものだけではなく、
最近では、安価で手軽にARを使用できるサービスも増えています。
例えば、チラシやはがき、ポスターなどにARを仕込み、動画やスマートフォンサイトに誘導することで、紙だけでは伝わらない詳細情報をお客様に伝えるARサービスも広まりつつあります。
また先日、会社にいらした郵便局の営業の方に教えていただいたのですが、郵便局が企業向けに販売しているDM「かもめ~る」に今年からARに対応した「ARかもめ~る」を新たに追加し、東京都限定での販売を開始したそうです。
またARではありませんが、ホリエモンこと堀江貴文氏がアドバイザーを務める「テックビューロ・ラボ」が先日リリースした、スマートフォンで認識できる透明QRコード印刷技術「クローク・コード」も紙媒体に付加価値を付ける流れに拍車をかけそうです。
ARなどスマホを使って印刷物から様々な付加価値情報を引き出せる技術の敷居が下がり、中小企業でももっと手軽に使用できるようになると、紙媒体は、動画やスマホサイトなどに誘導させるトリガーという認識が普通になってくるかもしれません。
印刷物の広告媒体の反応が下がっている昨今の状況を考えると、面白い流れだと思います。
またデザインも含め、印刷物と誘導先のコンテンツとの連動性・クオリティが今後、厳しく求められていくのではないでしょうか。
さいごに
家で、子供にドラえもんの「動くぬりえ」を試してみたのですが、自分が塗ったドラえもんが動く姿に大喜びでした。
子供の時からこういうことが普通に体験できるというのもある意味すごい時代だなと思いました。
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