ターゲットの明確化がホームページを強くする?これからのネット集客に欠かせない「ターゲットの絞り込み」について

こんにちは。WEBディレクターの小山です。

週末は、子供を連れて江ノ島海岸に行ってきました。天気も良く気持ちよかったです。

お弁当を食べていた時のことですが、次男(1歳)が手に持っていた唐揚げを落とした瞬間、トンビがさっと降りてきて唐揚げをかっさらっていきました。

恐らくターゲットとして上空からロックオンされていたんですね。トンビの眼力、侮れません・・・

トンビにお弁当をターゲットされたことはさておき、今日はネットにおけるターゲットの絞り込みの大切さについてお伝えしようと思います。

情報過多と言われる今の時代は、顧客視点での広告が求められます

インターネットがなかった時代、広告と言えば、テレビCM、新聞広告、看板、チラシなどで出来るだけ多くの人にアピールすることが求められました。

いわゆるマスマーケティングと言われるものです。

マスマーケティングにおける広告は、不特定多数に向けられるため、万人受けするキャッチコピーやデザインなど、どちらかというと売り手側の視点で作られることが多かったように思います。

しかしインターネットの発達や近年のスマートフォンの急速な普及等により、どんな情報でも瞬時に調べられる今の状況では、従来型のマスマーケティング広告は、徐々に効力を失いつつあります。

情報過多と言われる今の時代においては、誰に向けた商品、サービスなのかを明確にすること、つまり顧客視点での広告が求められます。

例えば、去年の末にネットでも話題になりましたが、日産は、新型スカイラインの顧客像を

年齢でいうと40代前半の男性。共働きの奥さんがいて、娘が1人。
外資系企業で管理職をしており、非常にタフな環境の第一戦で活躍している人。都心のタワーマンションに住んでいる。

・・・重きを置いているのはむしろ価値観だ。良くも悪くも自信家で、自分に厳しい人。車を選ぶ際にも見えやブランドは気にせず、自分で『車はこうあるべきだ』と思ったものを追求する、厳しい審美眼を持っている

と細かく想定していました。

表現を限定し過ぎたためか、ネット上で若干物議を醸し出しましたが、今や大企業でもこのようにターゲットを明確にして商品開発を行っています。

もちろん中小企業のホームページでも同じことがいえます。

そう、大切なのは、ターゲットの絞り込みです。

ターゲットの徹底的な絞り込み、明確化がホームページ成功の鍵になります

以前、コンテンツマーケティングやSEOについての記事でも書きましたが、

ネットの新常識 コンテンツマーケティングとは?

基本中の基本ですが、SEO対策についてもう一度整理してみます

これからは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを持つホームページに人が集まる仕組みになります。

ここでいうユーザーとは、もちろん将来自社のお客様になる可能性のある人、つまり見込み客ですね。

自社の見込み客にとって価値のある魅力的なコンテンツを用意するためにも、具体的に見込み客がどのような人なのかを明確にする必要があります。

ここで重要になるのは、ユーザーに「自分のための情報だと思ってもらえる」レベルまで顧客像を明確するということです。

自社のターゲット像を絞り込むために意識すべき項目とは

今の時代、特にネットにおいては、情報が多すぎて

  • 性別
  • 年齢
  • 住んでいる地域
  • 職業
  • 家族構成

くらいの絞り込みでは明確とは言えず、ユーザーはおろか、誰にも刺さらない可能性もあります。

上記に加え

  • 年収
  • 価値観
  • 性格的特徴
  • 趣味嗜好
  • 生い立ち
  • 消費行動
  • 情報収集行動(パソコン・スマホの利用状況)
  • ライフスタイル
  • 人生の目的・ゴール

など一人の人間として想像できるレベルまで落としこむことが大切です。

また、条件が合う身近な人を「架空のユーザー」としてイメージするのも有効な手段です。

例えば、ターゲットが主婦であれば、自分の奥さんの行動や考え方を参考にすることでより、よりターゲット像が明確になります。

このように見込み客を「架空のユーザー」として絞り込むことで

  • ホームページ内での強化すべきキーワードが明確になる
  • コンテンツが魅力的になる
  • 今後の営業戦略が立てやすくなる
  • 競合他社との差別化につながる

などのメリットを見込むことができます。

つまりその人のライフスタイルや抱えている悩みも容易に想像出来るようになるため、コンテンツやキーワードの強化やビジネス戦略の見直しなど自社のビジネス・ホームページの強化にもつながるんですね。

もちろん、結果として、ターゲットユーザー(見込み客)にも刺さりやすく、見つけやすいホームページになります。

さいごに

1人の人間として顧客像が明確になるとその人に役に立つ、喜んでもらえる情報を伝えられるかという心遣いが必要になってきます。

どちらかというとリアル店舗での接客に近いアナログな対応ですね。

IT化が進み、技術も発展した結果、顧客に対してアナログ的な丁寧な対応を求められるようになってきているのは、原点回帰のようでとても面白いですね。

当然ですがやはり基本は、人なんだなと思いました。

※ちなみに今日ご紹介したターゲットを絞り込む手法は、「ペルソナ(人格)マーケティングと呼ばれています。