【知っておきたい!】社会問題になりつつある「ながらスマホ」についての考察

こんにちは。WEBディレクターの小山です。

以前のエントリーでスマートフォンの急増に伴い、ネットの利用状況も変化していることについて書きましたが

逆転の発想で考えるスマホサイトに必要なこと

スマホは、ネットと常に繋がっていることもあり、休憩時間や移動中など、いわゆる“すき間時間”に多く利用されています。

また、テレビを見ながら、パソコンを使いながら、ゲームをしながら、新聞や雑誌を読みながらなど、“○○しながら”同時にスマホを視聴しているケースが多いのも特徴です。

そして今、日常的によく見かけるようになった「歩きスマホ」、「自転車スマホ」など、“ながらスマホ”が大きな社会問題になりつつあります。

今回はそうした状況の背景や対策などについて考察していきたいと思います。

スマホの保有率は、58.1%(2014年4月時点)

今や、半数を超える人がスマートフォンを持つ時代です。特に10代・20代では8割を超えています。

全国スマートフォンユーザー1000人定期調査

参照:博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター、「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」第9回分析結果報告

「歩きスマホ」による事故やトラブルが年々増加

東京消防庁の調べでは、2010年から2013年までの4年間で歩きながらや自転車に乗りながら等の携帯電話、スマートフォン等に係る事故による負傷者は、122人に上り、年々増加傾向にあります。

歩きスマホ等に係る事故に注意!!:東京消防庁

参照:歩きスマホ等に係る事故に注意!!:東京消防庁

先日ネットでNTTドコモがつくったシュミレーション動画が話題になりましたが

「もし渋谷スクランブル交差点の横断者が全員「歩きスマホ」だったら」

スマホ画面を見ながらの歩行は、見えているが認識できない「非注意性盲」状態陥りやすく、

特にヘッドホンで音楽を聴きながらスマホの画面を見ているような場合は、障害物が視野に入っていてもギリギリ手前まで気づかない状態になるそうです。

参照:歩きスマホ、危険なワケ ぶつかる直前まで気づかず 5人に1人が事故やけが (1/3)ITmedia 2014年01月16日

ドコモ、ソフトバンクが「歩きスマホ」対策のアプリを提供を開始

このような流れを受けてNTTドコモは2013年12月に、ソフトバンクモバイルは2014年5月にスマホ利用者が歩行中であることを検知し、警告画面を表示するAndroid向け無料アプリの提供を開始しています。

ドコモ、ソフトバンクが「歩きスマホ」対策のアプリを提供

いずれも警告画面が表示されている間は操作ができなり、歩行を止めると再び操作ができるようになる仕組みになっています。

ただ現状では、利用者に自主的に注意を促すのに過ぎず、今後法律や条令による規制も考えられます。

法律や条令での「歩きスマホ」の規制も

実際にアメリカ・ネバダ州では「歩きスマホ規制条例」が2年前に成立、違反者には85ドルの罰金が課されるそうです。

また昨年の4月にヤフージャパンが行った『法律や条令での「歩きスマホ」の規制が必要か』との意識調査では、75%が「必要だと思う」と回答しています。

将来的には、法による規制が行われる可能性も高いかもしれません。

自動車運転における“ながらスマホ”も大きな問題に

「歩きスマホ」以上に危険なのが車を運転しながらのスマホ操作です。

最近は、自動車ニュースサイトなどで運転しながらのスマホ操作がいかに危険かを伝える海外の動画がよく紹介されるようになりました。

これはトヨタの南米ペルーでの広告動画ですが、

道路の画像の真ん中に遊ぶ子どもや牛がいても、スマホを見ながら運転すると見過ごしてしまうことになるというメッセージを伝えています。

さすがトヨタと思わせるクリエイティブな啓蒙動画ですね。

次は、アメリカの高速道路安全局が「運転中の一瞬の不注意が全てを台無しにしてしまうということ」を伝えるために作られた動画です。

※心臓の悪い方は閲覧注意です。

これは、衝撃的で忘れられない動画ですね。

さいごに

“ながらスマホ”は、最寄りの駅や、通勤・通学路など行き慣れている場所が多く、そういう場所ほど注意が必要だそうです。

上記の動画のように事故は、一瞬の不注意でおこりますし、被害者にも加害者にもなり得ます。

今回書いていて私も無意識に“ながらスマホ”やっていたなと反省しました。今後は十分に気を付けようと思います。