こんにちは。Webディレクターの小山です。
ネット業界では、2、3年ほど前から「ネイティブ広告」という言葉がよく使われるようになりました。
「ネイティブ広告」とは、簡単に言うと、その名の通り、自然に配置され、ユーザーに広告と思わせない、できるだけ広告臭を排除した広告のことをを指します。
わかりやすい例として、ニュースサイトや最近流行っているバイラルメディアなどで、まるでそのメディアのコンテンツの一つのように”自然に溶け込んでいる広告”をイメージしていただければと思います。
最近は、様々な企業が「ネイティブ広告」に本格的に力を入れ始めているようです。そこで今回は、この「ネイティブ広告」について考えていきたいと思います。
今、ネイティブ広告が注目される背景とは
近年、ネイティブ広告が活発化している大きな要因の一つとして、急増するスマホユーザーに(バナー広告、テキスト広告など)従来型のWEB広告が敬遠されつつあることが挙げられます。
画面の小さなスマホにおいては、パソコンであれば気にならなかった派手な色合いのバナー広告もスマホでは、邪魔と思われてしまいます。
またどんなに素晴らしい商品、サービスであっても自分に関係無かったり欲しいタイミングでなければ、むしろ不快に感じてしまいます。
こうした理由からスマホに自然に溶け込む形で広告配信ができユーザーに訴求への期待できる 「ネイティブ広告」が注目されています。
スマホユーザーは、ネット上の膨大な情報からいかに信頼できる情報や興味関心がある情報を得ることに日々時間を費やしています。
この「信頼できる情報・興味関心がある情報」としてさりげなくユーザーにアピールすることが「ネイティブ広告」の肝になります。
大切なのはユーザーに「騙された気分」になってもらわないこと
広告記事のコンテンツが読み物として一定のクオリティがあり、ユーザーに不快感を持たずに読んでもらうことが重要になります。
コンテンツが面白いか、役に立つ内容であれば、ユーザーはそれが広告だとわかっていてもSNS上などで情報をシェアしてくれる可能性もあり、口コミ効果も期待できます。
逆にコンテンツのクオリティが低いとユーザーが「騙された気分」になり、広告を出すことが無駄になるどころかマイナスに作用してしまう恐れもあります。
参照記事:株式会社ジャストシステム プレスリリース
このような理由もあり、自社で複数のメディアを運営してコンテンツ記事作成の強みを持つ企業が中心に「ネイティブ広告」の商品化を進めているようです。
次に最近、「ネイティブ広告」の商品化を発表している企業についてみて行きます。
最近発表された記事型のネイティブ広告
今年に入り、様々な企業がネイティブ広告を発表していますが、今回は、今月発表されたネイティブ広告をご紹介します。
Gunosy、ネイティブアドを10月提供 – 1万PV保証で価格は120万円から
参照記事:マイナビニュース 2014年9月2日
最近ウルトラマンのテレビCMが話題になったグノシーが10月より開始するネイティブ広告。
広告記事掲載箇所は、「Gunosy」のニュースキュレーションアプリ内の記事キャッシュページおよび「Gunosy」スマートフォンWEBページ。
記事制作費は、同社に委託する場合30万円から、記事・素材持ち込みの場合は20万円。広告配信の価格は150万円からとなっています。
オールアバウトがネイティブ広告の販売を開始、AntennaやOutbrainなどからの誘導も実現
参照記事:MarkeZine 2014年9月4日
総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトがの販売を開始したネイティブ広告「スポンサードコンテンツ」。
広告記事掲載箇所は、総合情報サイト「All About」内。これに加え同社が運営する「Antenna」や「logly」など外部サイトのネイティブ広告からの誘導も図れ、より多くのユーザー接点を持つことができます。
記事の執筆はガイドまたは編集部が行ない、他の編集記事と同一のフォーマットで企業の商品・サービスを有益なコンテンツとして紹介されます。
サイバーエージェント バイラル・キュレ-ションメディアを活用した広告商品の販売開始
参照記事:(株)サイバーエージェント プレスリリース 2014年9月25日
サイバーエージェントが新たに展開する「Ameba」で展開するメディアや人気ブロガーを活用した広告商品「Amebaエディトリアルアド」。
その第一弾として、9月25日に同社グループが運営するバイラルメディア「Spotlight」「BUZZHOUSE」や、キュレーションメディア「Recolle」「SELECTY」を活用したスマートフォン向け広告商品を発表されました。
通常のコンテンツと同様に、プロモーションを行う企業から提供された情報を編集し、ユーザーに有益な情報を編集タイアップ記事として展開するそうです。
ターゲットは、それぞれのメディアが抱える20~30代の男女をメインとしています。
さいごに
今回発表されたような記事型のネイティブ広告は、(広告費が)高額になるため中小企業では、手を出しにくいとは思いますが、
スマホユーザーの急増とともにバナー広告、テキスト広告などWEB広告がユーザーに敬遠されつつある流れは今後も加速していくと思います。
WEB広告を出す時に気を付けなければならないのが、「WEB広告を出したから大丈夫」という思い込みです。
狭いスマホの画面で邪魔になるバナー広告、いつまでも追っかけてくるようなリターゲティング広告など広告を出すことが無駄どころかマイナスになってしまう場合もあります。
WEB広告を出す場合、広告業者に丸投げするのではなく、ユーザー目線でその広告を見てどう感じるかをデバイスごとにご自分でチェックされることをおすすめします。
しかしWEB広告もどんどん高度になっていきますね。私もお客様に提案できるようにしっかりチェックしていこうと思います。
それではよい週末を!
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