アメリカ発!OBDIIを利用したスマホとつながる車載ディスプレイが男心をくすぐる件

こんにちは。Webディレクターの小山です。

先日スマホと車をつなげるガリバーの「DRIVE+」をご紹介しましたが、

クルマとLINEでトークできるガリバー「DRIVE+」が何気にすごい件

「DRIVE+」と同じくスマホと車のOBD2(OBDII)を利用した車載ディスプレイ「Navdy」の発売がアメリカで発表されました。

この装置は、小さいペーパーバックの本ほどの大きさで、車のダッシュボードに設置することでスマホの様々な情報をフロントガラスに投影することができます。

しかもOBDIIから無線で接続されるため面倒な配線などもなく、誰でも簡単に設置することが可能です。

価格は499ドル(約5万1,000円)でアメリカで、2015年から出荷される予定です。

動画を見ていただければわかるようにカーナビ機能のほかに、音声制御や動作で電話に出ることができるほか、テキストやツイートを送信したりすることができるようです。

以前このブログで「ながらスマホ」の危険性について書きましたが、この装置を使えば、少なくてもスマホに触らずに運転が可能です。(法律的に合法かは不明ですが)

またOBDIIと接続しているので速度や燃費などのデータを表示することも可能です。

値段や取り付けの手軽さもいいですが、やはり車のフロントガラスに情報が表示される感じが戦闘機っぽく、男心をくすぐりますね(笑)。

パイオニア/カロッツェリア「AR HUDユニット」との比較

似たような商品としては、2012年7月に日本で発売されたパイオニアの「AR HUDユニット」があります。

「AR HUDユニット」は、車に搭載されたカロッツェリアのカーナビと連動して車のフロントガラスにナビ情報などを投影する仕組みです。

パイオニア/カロッツェリア「AR HUDユニット」

機能的には、似ているのですがカーナビの補助装置という位置づけでしょうか。

シンプルな「Navdy」と比べると視認性・情報量ともリッチな感じですが、本体価格(10万円)が高く、またカーナビと連動しているため取付け総額がどうしても高額になってしますのが難点ですね。

(※価格コムなどの口コミ情報を見ると、配線など取り付けが難しいことや装着するとサンバイザーが使えなくなるという不満も見受られました。)

先日発表された「ヤフーカーナビ」などスマホを使った無料カーナビの存在感が増していることもあり、2つの商品を比較すると今回発表された「Navdy」に分があるように感じます。

「ヤフーカーナビ」が「Navdy」のような装置を出せば最強のような気もしますが・・・

さいごに

今回ご紹介した「Navdy」やガリバーさんの「DRIVE+」のようにスマホの普及と共に様々な用途が広がっている「OBDII」について改めて調べてみたのですが、

欧米を中心に早くからクルマへの取り付けが義務化され、グローバルスタンダードな規格になっています。

しかし日本での義務化は、遅かったようです。

  • 米国・カナダ(OBDⅡ) 1996年より義務化
  • EU諸国(EOBDⅡ)  2001年より義務化
  • 中国 2006年より義務化
  • 韓国 2007年より義務化
  • 日本(JOBDⅡ) 2008年より義務化

このように、つい最近なんですね。完全に出遅れた感があります。

ネットで調べてみたところ、対応の遅かった国土交通省に対する批判も少なくないようです。

もちろん、これには、色々な理由があると思いますがもう少し早く、統一規格を義務化していれば、日本発の様々な商品が生まれたのかなと思いました。

もちろんこれからでも遅くありませんが。

それではよい週末を!


Navdy 公式サイト
https://www.navdy.com/

参照元:スマホとつながる車載ディスプレイ:どんなクルマも「戦闘機のコックピット」に:WIRED.jp