店舗経営者必見!無料で活用できるLINE@の基礎知識

こんにちは。WEBディレクターの小山です。

突然ですが、OtoO(オートゥーオー)という言葉、ご存知ですか?

OtoOとは、「online to offline」の略で、ネット上(オンライン)でのつながりをきっかけにリアルの世界(オフライン)での消費などの体験を生み出すことを指します。

つまり、お客様に実際に店舗に足を運んでもらうために、ネット上からクーポンやセールなどの情報を発信する施策とイメージしていただければわかりやすいと思います。

このOtoOの有効な手段として今、中小企業からも熱い注目を浴びているのがLINE@です。

今日は、LINE@についてお話させていただきます。

まず簡単にLINEについてご説明します。

LINE公式サイト

ご存知の方も多いと思いますが、LINEとは、無料で音声通話とテキストチャットができるスマートフォンアプリです。

全世界で4億2000万人、日本国内では、5000万人が利用しています。(2014年5月時点)

日本国内の5000万ユーザーのうち3000万人が日常的にLINEを使用し、日本人のネット利用におけるLINEの占有率はかなり高くなってきているそうです。

引用元:LINEスタンプによる広告が「圧倒的にリーチする」理由~LINE講演 -INTERNET Watch(2014/5/16 14:59)

特に10代・20代女性の8割以上が「LINE」を利用しています。

※LINEのサービス詳細・内容については、公式サイトをご覧ください。

そんなLINEユーザーを対象に実店舗の集客や販売を促進するO2Oサービスが「LINE@」(ラインアット)です。

LINE@公式サイト

LINEには、ビジネス用の「公式アカウント」というものがあり、ローソンやH.I.Sなど様々な企業や首相官邸などがLINEユーザーへの情報発信として活用しています。

しかしこの公式アカウントは、初期費用を含めて月額350万円以上かかるため、中小企業にとっては、手の届きにくいサービスでした。

LINE@は、この公式アカウントの廉価版として、実店舗を持つ企業を対象に2012年12月にリリースされたサービスです。

月額5000円(税抜)で運用できる手軽さからサービス開始から現在までに4万件以上のアカウントが開設されています。

LINE@を使うことで

企業は、LINE上に公式アカウントを持つことができ、クーポン、店舗・商品情報をダイレクトにLINEユーザーに配信することができ、

LINEユーザーは登録企業・店舗のアカウントを友だちとして追加することで、店舗の告知やクーポンなどをLINE上で取得することができます。

LINE@から配信されたクーポンを来店時に利用するユーザーはなんと約40%を占めているそうです。

実店舗を持つ企業には、とてもありがたいサービスといえますね。

さらに先月、5月16日に大幅にリニューアルされ、

  • LINE内に店舗の簡易Webサイトである「お店ページ」を作れる機能
  • お客さんと「友だち」のようにメッセージのやり取りができる「お店トーク」機能
  • 無料でLINE@を利用できる「スタンダードプラン」

などが追加されました。下記の図が現在のLINE@のプラン一覧です。

20140620

配信が月1回に制限されているとはいえ、無料プランが追加されたことは大きいですね。

例えば飲食店であれば、友達登録でドリンク1杯無料など店舗に来たお客様を中心に友達登録をしてもらい、月に1回、おトクな限定クーポンを配信することから始めてみるのがいいと思います。

実店舗を持つ企業にとってLINE@を試すには、絶好のチャンスですね。

LINE@を効果的に運用するためポイントとは?

今回記事を書くにあたり、LINE@を利用している企業の配信内容など、運用状況をいろいろ調査してみたのですが、

上手に活用している店舗がある反面、上からやらされている感満載な適当な配信内容だったり、一番新しいメッセージの配信が1年前だったりする残念な企業アカウントも多く見られました。

顧客目線に立った的確な情報発信と継続的な運用が必要です。

ホームページと同様にLINE@を効果的に活用するには、顧客目線に立った的確な情報発信と継続的な運用が求められます。

先日もターゲットの絞り込みの重要性について書きましたが、

ターゲットの明確化がホームページを強くする?これからのネット集客に欠かせない「ターゲットの絞り込み」について

LINE@を運用する上でも、自社のターゲット像を明確にし、

  • どんな情報を喜ぶだろうか
  • どの位の発信頻度がちょうどいいのか
  • 何時くらいに発信するが読んでくれるのか

などを十分に考慮することが重要になります。

特にLINE@は、会員登録ではなく、あくまで友達として登録してもらうため、意味のない情報やしつこい配信等は、すぐに登録を解除されてしまいますので注意が必要です。

LINE@の公式サイトで紹介されている成功事例なども、とても参考になります。

さいごに

LINE@は、反応率、クリック率が年々低下しているメルマガに代わる顧客の囲い込み、自社へのファン化を促進するツールとして注目されています。

また先月のアップデートからもわかるように企業・ユーザーにとって便利なツールとしてどんどん進化しています。

無料だからとりあえずやるのでは、なく顧客分析や運用方法などしっかりと行って継続的に運用することで大きな成果を生む可能性を秘めています。

是非この機会にLINE@をお試しいただければと思います。